10/26-27 RS JAPAN OPEN 2024 兼 第2回RS Aero全日本選手権を開催しました!
10/26-27に葉山町・森戸海岸沖にて、RS JAPAN OPEN 2024 兼 第2回RS Areo全日本選手権大会を開催しました。まだ暖かい時期の実施を目的に、例年より1ヶ月早く開催しました。総勢29艇参加(RS Aero 5:7艇、RS Aero 6:7艇、RS Aero 7:7艇、その他OPENカテゴリー1:5艇、OPENカテゴリー2:3艇)となり、海外からアイランド、沖縄、宮城、清水、銚子の遠方の方、江の島、葉山の全国各地から参戦いただきました。初日は順風の中3レース、2日目は午後風が落ちたものの3レースの計6レース、概ね北風30°程度、最大12knot、最小6knotのコースで、RS AeroクラスとOPENカテゴリーのスタートを分けて実施しました。
■レースの結果
RS Aero5クラスでは、ジュニア高田淳平選手(葉山セーリングクラブ)が優勝、RS Aero6は世界選手権で出会いアイルランドから来日のRoy Van Maanene選手(アイルランド)が優勝、2位の酒井謙選手(葉山セーリングクラブ)が日本人トップでした。RS Aero7クラスは、第5レースまでで中溝選手(清水港ヨット協会)が1-2-(2)-1-1の5点でトップ、小野寺選手(宮城県)が2-1-1-2-(2)の6点で2位となり、最終レース勝者が優勝となる白熱した戦い。最終マークは小野寺選手が先に回航しましたが、フィニッシュライン直前のブローが入った中溝選手が並び、ほとんど同時に見える僅差でしたが、小野寺選手がわずかに先行してフィニッシュして優勝しました。レース委員会では目視での確認後、間違いがないようビデオでも再確認を行ったとのことです。
OPENカテゴリーでは、Category1でRS 700の加茂選手(清水港ヨット協会)が連覇を達成しました。Category2ではRS Qubaでジュニアの前山葉琉選手(葉山セーリングクラブ)が優勝です。
また、全参加艇をレーティングによる修正タイムで非公式に順位付けしました。レディース部門優勝はRS Aero7で3位の武藤紗良選手(葉山セーリングクラブ)、総合トップはRS Aero7で惜しくも敗れた中溝晃弘選手でした。
なお、今回は初めてOAとしてオンライン公式掲示板(racingrulesofsailing.org)を活用しました。さらに、抗議書提出用にPCをクラブハウスに置きました。それにより、協会の主催大会として初めての抗議や救済要求がなされ、プロテスト委員会から適切な審問や助言を得ることができました。装備交換もオンラインで受け付けました。レース委員会、テクニカル委員会、プロテスト委員会の情報共有や連携も円滑でした。小規模ですが、選手にとってより親しみやすい透明性のある大会が実現できました。栃木県からの競技委員参加、長野県からのテクニカル委員会希望者もいらっしゃり、全国に展開していくことが期待されます。ぜひ来年は選手として、運営として、ご参加いただければ幸いです。
<実行委員会>
実行委員長:大垣俊朗
レース委員長:山本大輔
テクニカル委員長:鈴木一成
プロテスト委員長:三輪眞言
<優勝選手コメント>
■RS Aero5クラス:高田淳平選手
RS aeroには今年の秋から本格的に乗り始めました。敏感な艇なので、コントロールをするのがとても難しいですが、風に合わせて乗る位置に気をつけています。
初日はスタートやタックポイントのミスがありました。2日目は得意の微風だったので、同じ失敗を繰り返さないこと、相手の位置を確認しながら走ることを意識しました。優勝できてとても嬉しいです。
■RS Aero6クラス(日本選手トップ):酒井謙選手
このたびは、楽しいシリーズに参加させて頂き、ありがとうございました。加えてJSAF会員として優勝させて貰ったこと、とても嬉しく体験しています。
今回の収穫の1つはアイルランドからおいでになった、今年のAero World、Aero5マスター部門で優勝されたRoy選手と競り合う事が出来たことです、2ポイント及びませんでしたが…。今回の経験は、「私でもWorldで走れるかも。」と、すこしの自信になりました。Royさん、わざわざの来日ありがとうございました、私には大きなプレゼントになりました。最後に運営の方々のご尽力に感謝申し上げます。
わたしのSailing Tips
「自分がどんな状態に在るのか、あらゆる感覚器官を駆使して、しゅんかん瞬間感じ続け、無意識に動き続けることの出来る自分。」を理想として取り組み続けること。
■RS Aero7クラス:小野寺正一郎選手
今大会一番意識していたことは、ボートスピードを安定させること。艇の重量が非常に軽いエアロは、コンディションの変化や、些細なミスでボートスピードが極端に落ちてしまい、レース展開が不利になることが考えられ、実際にレース中でも取り返しのつかない差が生まれることもあった。今回は特に軽風中心のレースになったことから、風の取り方やハンドリングの小さいミスをなくすように心がけてセーリングしていた。それでもエアロは敏感なボートなのでミスが目立ってしまったが、運にも恵まれて私にとって良い結果になった。
RS全日本選手権は2年連続の軽風レガッタとなっているので、次回はエアロのボートの特性であるダウンウインドの速さが際立つ、風が良いコンディションでの全日本選手権を期待したい。
■OPEN Category1 RS700:加茂佳正選手
選手、運営の皆さま2日間お疲れ様でした。
エントリーリストを見た時に、今回は優勝は難しいかなと思ってましたが、何とか2連覇できて良かったです。でも、今回1番嬉しかったのは、パーティーの時にコースについて少しお話したQuestチームが2日目に早くなってた事が嬉しかったです。艇種は違っても基本は同じなので遠慮なく話しかけて下さい。
来年も3連覇に向けて頑張ります♪
■OPEN Category2 RS Quba:前山葉琉選手
今まではレースはRS Teraで出ていましたが、今回のレースではRS Qubaで出る事になりました。しかし、全く練習をせず、ほぼぶっつけ本番でレースに臨みました。しかも朝ごはんを食べずに参加…そんな私に出艇直前、レース参加者の方が食料を分けてくださいました。これがなければ私は楽しく走れなかったと思います。そして最後に、レース参加者の皆さん、運営の皆さん、楽しいレースをありがとうございました。
■全艇レーティング(非公式)レディース優勝:武藤紗良選手
この大会で入賞できたことを心から嬉しく思います。これまで、上位の方が見えない中走っていたのですが、今大会では何とか置いていかれないように走るのが必死でした。ただ、上手な方たちととても面白いレースができたと感じています。寒い中運営の皆さま、ありがとうございました。
私が心がけていることは「調子の悪い時こそ勝負」だと思うので、上手くいかないなと思った時は1度深呼吸をして冷静になりもう一度最初から考え直しています。セーリングは単純に風や波を理解するだけでは走れないと思っています。私も理解していないことばかりですが、納得出来るまで自分のペースでじっくりと考えることが大切だと思っています。
■全艇レーティング(非公式)総合優勝:中溝晃弘選手
今回は宮城、千葉、神奈川、静岡、そして沖縄からの参加者でレースが行われました。次回のレースは私のホームゲレンデ、静岡の三保で行われますので皆様ぜひご参加ください。
RSはまだ日本ではあまり普及していない艇種ですが、ジュニアからシニアまで、入門艇からジェネカー付のハイスピードボートまでの幅広い年齢層の男女がセーリングを楽しむことのできる艇がいっぱいあります。特にRSaeroはスタック(重ねて)してコンテナで輸送できる観点から離島などでも楽しみたいです。せっかく宜野湾マリーナにRSaeroオーナーがいらっしゃるので、aero宜野湾CUPやRSシリーズの体験乗船会など開催してみたいなと今回のレースで思いました。皆さんでRSを盛り上げていきたいですね!
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